今日は「誰にでも演奏が出来る曲」をご紹介します。
この世には、さまざまな楽曲が存在しますが、
・楽譜を読めなくても弾ける
・楽器演奏の超初心者でも演奏可能
な曲が存在するのです!
その曲名は「4分33秒」
アメリカの作曲家、ジョン・ケージが1952年に発表した作品です。
4分33秒はどんな曲か?
ジョン・ケージ作曲の4分33秒は、全部で3つの楽章から成り立ちます。
第1楽章は33秒、
第2楽章は2分40秒、
第3楽章は1分20秒、
合計で4分33秒の楽曲であることから、その名がついたようです。
そして、演奏は全てが休符。
つまり、奏者は、4分33秒の間、楽器の音を鳴らさずにじっと待ち、
演奏が終わったら(4分33秒がたったら)退場する、といった具合。
つまり!
簡単に言うと、
「楽器を前にして、何の音も出さずに4分33秒じっとしている曲」
なんです!
これなら、演奏初心者でも弾けて(?)しまいますね^^
ちなみに、使用する楽器はピアノでもサックスでもヴァイオリンでも、どれでも良いようです。
4分33秒のこぼれ話!
真偽のほどは定かではないですが、この4分33秒は「絶対零度」を意識した曲だと言われています。
4分33秒は、秒数に換算すると273秒。
そして、絶対零度は、摂氏マイナス273度。
絶対零度の中では、演奏者や音楽家の活動も停止する、という意味で無音の曲が出来たという説もあるようです。
また、4分33秒の間、じっとしていると色々な音が聞こえてくると思います。
自分の血管が脈打つ音であったり。
鳥のさえずりであったり。
室内であれば、電気がチカチカする音、
パソコンや電化製品の機械音、
風の音、木に茂る葉がこすれる音……
静寂なる4分33秒の中で、普段意識しない生活の音にじっと耳をすますのも、気持ちが安らぐいい機会になります^^
日常生活に疲れたときに、この4分33秒を演奏してみるのもいいですね。
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以上、今回は「誰でも演奏できる曲」「変わった楽曲」についての小話でした!
機会があったら、4分33秒を弾いてみてくださいね。