日本の癒しの代表食、「お茶漬け」の中には、けっこうな割合で「あられ」が入っています。
大きさや形状に違いはありますが、ほとんどのお茶漬けに入っているこの「あられ」
では、いったいどうして、日本のお茶漬けにはあられが入っているのでしょうか?
お茶漬けにあられが入っている2つの理由
まず第一に、お茶漬けにあられが入っていると、カリカリと歯ごたえを楽しむことができ、
おいしく食べることができるメリットがあげられます。
やわらかいご飯と、カリッとしたあられのコンビネーションは対極的で、
噛むたびに触感を楽しむことができます。
しかし、お茶漬けにあられが入っている理由はそれだけではありません。
実は、あられは乾燥剤の役目もしてくれているのです。
市販のお茶漬けの大敵は、なんといっても湿気。
最近では、食品の密封技術も発達してきていますが、
一昔前までは、今のように優秀な乾燥剤もなかったため、お茶漬けを長期保存するために
あられを一緒に入れることによって、湿気対策をしていました。
こうして、歯ごたえもよく、湿気も吸ってくれるあられは、お茶漬けにとって欠かせないものとなったのです。