こっそり隠していたお金のことを「へそくり」と呼びます。
辞書で見てみると――
へそくり
【臍繰り】
「へそくりがね」の略。(主婦などが)倹約や内職をして内緒にためた、かね。
「へそ」の「くり」なので、なんとなく、おなかにお金を隠してやりくりしていたから「ヘソクリ」というのが語源なんじゃないかな? と思いがちですよね。
「腹巻きのおへそあたりにヒモをつけてお金を隠しておいて、まわりに誰もいないときに、ヒモを繰ってお札の枚数を数えるから……ヘソクリ」
という説もあるようですが(笑)
実は、ヘソクリのヘソというのは、おなかのおヘソのことではないのです!
ヘソクリの語源は、麻糸を繰る仕事でたんまり儲ける様子からきていた
へそくりの「へそ」は、漢字で「綜麻(へそ)」と書きます。
綜(あぜ)というのは、麻糸をかける道具のこと。
そして、綜麻繰りというのは、麻糸を繰るお仕事のことです。
麻糸を繰る仕事で儲けを蓄えて、ニヤニヤうふふとしている様が語源となり、へそくりという言葉ができたのです。
というワケで、へそくりの語源は、おなかのおヘソが由来と思いきや、実は織物のお仕事がルーツになっていたのでした。
意外と知らない、語源の雑学、
会話のネタに、お友達やご家族に話してみてくださいね。
「語源」「由来」の関連記事