![]() |
西尾維新が9本の御題を元に創造した原作を9名の漫画家が各々の個性をもって描き切る。ここでしか見られない規格外の短編漫画集。
わたくしが最初に「大斬」の企画を知ったのは、「週間少年ジャンプ」に掲載された告知を見たときでした。
「うわ、また凄い企画がはじまった!」
「9作も一気に書くの!? 早っ! ハヤブサっ!」
などと思うと同時に、
「9作品も立て続けに西尾維新先生のお話が読める! ヒャハー!」と、
小躍りしたのが昨日のことのようです。
9作品はそれぞれ、バラバラの雑誌、バラバラの掲載日だったので、
これが単行本1冊にまとまったらいいのになー、と思っていたのですが、
願いどおりに書籍化されたので、しめしめと思いました。
単行本化された大斬、本屋さんで発売日に見たときの第一印象は、
「サイズでか!」
ジャンプコミックスのサイズだと思ってたので、予想より一回り大きくて驚愕。
でも、大きいほうが読みやすくていいです^^
これがウワサの、紙の本(笑)
で、大斬を再読。
うーん、
やっぱりおもしろい!
9つの話、どれもイイ。
こういった短編ものが集まった本を読んだあと、よく話題にあがる、
「どの話がいちばん面白かった?」
といった感想についてですが、
結論から言うと「どの話も面白かった」と思います。
「仕事とわたし、どっちが大事?」のような感じです。
「どっちも大事」なのです。
まず、登場人物が少ないので読みやすいです。
そして、登場人物同時の会話そのものが面白いです。
西尾先生節、爆発です。
展開がビュンビュン速くて、サクサク読めます。
最後、オチでびt……(ネタバレなので割愛)
いやはや、
お題「段ボール」で、あの内容になってしまう発想力がすごいなぁ。
短編の連続で、感動したと思ったらビクっとさせられて、
ほっこりして、ワクテカして、驚愕して、考えさせられて――
1話ごとに、感情を右へ左へと振り回されました。
いやぁ、よかった、よかった。