鮭(サケ)は自分が生まれた川で産卵をします。
産卵のために、川をさかのぼるサケですが、
このとき、サケは川の支流まで正確に探し当てて泳いでいき、卵を産みます。
人間の場合、一度通った道の景色を覚えていて、
その記憶で目的地にたどり着くこともありますが、どうやらサケは景色を目印にはしていないようです。
サケに目隠しをして離す実験をしたところ、
景色が見えないサケも、自分の生まれた川まで泳いでいったとのこと。
ではなぜ、サケははっきりと自分の生まれ故郷の川の場所を覚えているのでしょうか?
サケは匂いで、自分が生まれた川を探し当てる!
サケは、自分が生まれた川の匂いを覚えています。
サケがたどっていたのは、景色の記憶ではなく、匂いの記憶だったのです。
サケの鼻に栓をして放流したところ、サケは迷って自分の生まれた川にもどることができなかったという実験もありました。
また、とある川(A川)で生まれたサケの卵を、別の川(B川)に運んで孵化させたところ、
大人になったサケは、運ばれて育ったほうのB川へもどっていくそうです。
これらのことから、サケは育った川の匂いの記憶を頼りにして、
生まれた川に帰っているようです。
人間の嗅覚ではとても考えられないことですね^^
意外と知らない、サケについての雑学でした。