お料理の「さしすせそ」という言葉を聞いたことがあるかたは多いと思います。
「さ」は砂糖
「し」は塩
「す」は酢
「せ」は醤油(しょうゆ→せうゆ)
「そ」は味噌(みそ)
料理をするとき、使用する調味料はこの「さしすせそ」の順番で入れていくのが良しとされています。
では、どうしてこの順がいいのでしょうか?
その理由とは?
料理のさしすせそ!順に調味料を入れる理由を解説!
では、調味料の「さしすせそ」を入れる順序について、解説していきます。
まず、最初に入れる1番バッターのお砂糖。
砂糖は分子が大きめで浸透速度が遅い調味料であるため、いちばん最初に入れる必要があります。
砂糖の前に塩を入れてしまうと、浸透圧の関係から、砂糖が染み込みにくくなるのです。
砂糖も塩も、十分に浸透させたほうが、味にうまみが出ます。
ですので、砂糖→塩の順で、早めにINしておきます。
続いて、3番手のお酢について。
お酢は、ご存知の通りツンとした刺激臭があります。
この刺激臭――酢成分を飛ばすために、醤油よりも早い段階で加えます。
4番目に入れる醤油は、酢とは逆に、香りをある程度残しておくため、酢よりも後に入れます。
早い段階で醤油を入れて熱を加えていまうと、せっかくの香りが気化してしまうので注意!
また、醤油に含まれるアミノ酸が熱で壊れてしまうのを防ぐためにも、
お醤油はある程、加熱が進んだ段階で使いましょう。
最後に入れる味噌は、一煮立ちさせればじゅうぶんです。
逆に、熱を加えすぎてしまうと、香りや栄養素が逃げてしまいます。
……と。
このような理由から、お料理につかう調味料は、
砂糖→塩→酢→醤油→味噌
の順で使っていくと、良いとされているのです。
――以上、調味料の「さしすせそ」の順に関する雑学でした!
お料理の際の参考にしてみてくださいね。