世の中には貧血に悩むかたがたくさんいらっしゃいます。
とくに女性は、月経で血が失われるため貧血になりやすいかたが多いです。
食べ物に気を配り、レバーを食べたり、赤身のお肉を食べたりと、
バランスの良い食生活をして鉄分の多いものを体に取り入れるのは良いことです。
しかし、飲みものにはなかなか気が回らないのではないでしょうか?
飲みもの――コーヒーやお茶、紅茶などに含まれる成分「タンニン」は鉄分と結びつきやすく、
一度タンニンと結びついてしまった鉄分は、その時点で体に吸収されなくなってしまいます。
食事中にお茶を飲むことも多いと思いますが、
お茶の持つタンニンが、せっかく食事で取った鉄分の吸収を阻害してしまうのです。
例えば……
米国での研究によると、朝食時、飲み物を紅茶にした場合に吸収される鉄分の量は、
飲み物がオレンジジュースだったときの5分の1まで減ってしまうとのこと!
もし貧血でお悩みのかたがいらっしゃいましたら、食事中のお茶はなるべく控えたほうがいいかもしれません。
どうしてもお茶やコーヒー、紅茶が飲みたい場合は、食後から少し時間を置いてから飲むか、
タンニンの少ないお茶(麦茶、玄米茶など)を飲むようにしましょう。