海には、潮の満ち引きがあります。
遠浅の海岸などでは、100メートル以上、波打ち際の場所が変わることもあり、たとえば、九州の有明海沿岸部では、満潮時に島であった場所が、干潮時には陸続きになることも!
そんな潮の満ち引きですが、気になることがひとつ……
「地図に記されている海岸線は、満ち潮のときのもの? それとも引き潮のときのもの?」という疑問。
というわけで、今回は地図の海岸線に関する雑学について、レッツゴー!
地図の海岸線は、満ち潮のときのものである!
日本の地形図を作っているのは、国土地理院です。
国土地理院では、地形図図式適用規定という決まりがあり、それは、
「水涯線(すいがいせん)は海においては満潮時における正射影を表示する」
とのこと。
なんだか、漢字が多くて難しい言い回しですが、つまり、
地図における海岸線は、満潮時のときのもので記しましょう!
ってことなんです。
ですので、先ほどの例でいう有明海の干潟は、地図上では海として表示されるのです。
ちなみに、潮の満ち引きの他に、波の打ち寄せ具合によっても海岸線は変化しますが、国土地理院は波が穏やかな日に何枚も航空写真を撮影し、海岸線の平均地点を算出するようにしています。
というわけで!
地図の海岸線は、満ち潮のときのものが反映されていたのです。
以上、地図・海に関する雑学でした。機会がありましたら、お友達やご家族に話してみてくださいね。
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