「今日子さん、かっこいいィ!!」

というのが、3冊目の忘却探偵シリーズを読了した感想であります。

掟上今日子の挑戦状


一見、お洒落でほわほわしているイメージ、
眼鏡が故に知的な雰囲気を醸し出している今日子さんですが、
ひとたび動き出すと、行動が早い! 思考キレッキレ! まさに最速!
警察相手でも、男性相手でも躊躇も容赦もなし!
ご主人様は綺麗なお金!(爆)

次の行動が予測不可能で、目が離せません。
見ていて飽きない、ステキ。

「今日子さんのような、凛とした女性に憧れる!」 というかたも多いはず。
少なくとも、私は生まれ変わったら今日子さんになりたいと思いました。

もし、ブラックジャック先生に
「5億円で、お前を今日子さんの容姿と脳にしてやろう」
と言われたら、全額、のしつけて払ってしまいそうなくらいの勢い。

……いやね、5億持ってないですがね。

とにかく、今日子さんかっこいいな、と。

あれですよ、あれ。

たとえば……

一般的にカップルでの食事デート時によくありがちな、

「お会計のとき、女子は少なくとも財布を見せるそぶりをしたほうがいい」

とか、

「彼氏は年下だから、私もお金を払わなきゃ」

とか、ややこしい駆け引きのよふなものが繰り広げられることがありますよね。

今日子さんには、こういった、財布チラッと的な面倒な思考はまるでなく、

「私に話を聞きたいの? うーん、でも時間ないしな、あら、そういえばおなかすいたな?」

と、相手がついつい財布を開いてしまうような隙を作りつつ、
がっつり食事もプレゼントも頂く、でも憎めない存在、みたいな。

私が男子だったら、間違いなく今日子さんに惚れます。

そして、今日子さんと食事ができるなら、こちらから喜んでお財布の紐を緩めるでしょう。
あずきバーだって、何万本でも買ってあげたい気分。

だって、今日子さん、チャーミングですもの。

かっこいいし、可愛いし、綺麗だし、ほっとけないし……うん。

そんなわけで、世の女性、とくにデートの会計時に、チラッと財布を見せるべきか悩んでしまうかたは、今日子さんの「凛としつつも、愛きょうとユーモアある感じ作戦」で押し切りましょう!?

と。
そんなこんなで、
今作では、今日子さんの次に何をするか分からない行動力に終始ハラハラしつつ、
たいへん楽しく読ませていただきました。

ちなみに、謎とき部分はいつものごとく、回答があるまではちっとも分からずじまいでした。

「やられたー!」 と、いい意味での裏切られ感満載。

いやはや、
面白いこと考える人がいるなー。