挫折した本
また挫折しました。
スティーブン・R・コビィーさんの、7つの習慣の読破を。

良書としてとりあげられることの多い7つの習慣、
「人生を変えてくれる本」だとか「影響を受けた本」とか「手放せない1冊です!」というお話を耳にすることが多いですが、私は読みきることができませんでした。

ちなみに、7つの習慣の読破には今までで3度チャレンジしてまして、これで3度目の失敗です。

1度目は、図書館で借りたとき。
「7つの習慣という本が良書らしいよ!」との風のウワサを聞いて、颯爽と借りてまいりました。
図書館の貸し出し期限は2週間あったのですが、あまりに濃厚な本であるため、とても2週間で読みきることができずタイムオーバー。このときは、3分の1くらいは読んだように思います。内容は忘れてしまいましたが、なんかいいこと書いてそうだなと思った記憶があります。

2度目のチャレンジ時は、本屋さんで新品で購入したとき。
自腹で購入して、いつでも本棚にある状態ならしっかり読むことができるだろうと思ったのですが、なかなかどうして。

自宅にあっていつでも読めるということは、反して、いつでも読もうと思えば読める――すなわち、今焦ってよむ必要はない。いわゆる積読状態と化しました。このときは、前書きの部分だけ読んで挫折しました。

そして、7つの習慣、
3度目の読破挑戦は1ヶ月前のこと。
キッカケは、自宅の本棚がパンパンになってきたからです。

本棚がいっぱいになったら、入りきらない本を泣く泣く処分するというマイルールがあるのですが、そこで対象になったのが言うまでもなく、7つの習慣。

地味に分厚いこの本は、本棚の中でスペースを取ると同時に「良書なのになんで読まないの?読めないの?だからお前はダメなんだよ」と、負のオーラを放ちまくってきます。

そこで「1ヶ月以内に7つの習慣を読みきれなかったら、売りにだそう」と決めました。いわゆる締め切り効果を使って自分を追い込む作戦です。

意を決して、7つの習慣と向き合い最後の戦いのスタート。
もう、7つの習慣を身につけたいというよりも、7つの習慣をただただ読破したいというテンション。

本末転倒感がハンパないですが、とにかく読みきってやる!と息巻いて……
息巻いて……

……あかん、むりや。

読んでいると、すぐに眠たくなります。
正直に言うと、つまらない。

これ、ほんとうに面白いんですか? 私の頭が悪すぎるせいか、文章があまり理解できません。
そもそも、前書きが長すぎる。

前半部分で作者がいかにすごい人かについて延々と書いてあるのですが、もうその時点でオヤスミナサイモード。
「作者の人となりは分かったから(分かってないけど)、早く7つの習慣を教えてよ!」という気分になります。

読んでいるうちにだんだん面倒になってくる。だからといって読み飛ばすと内容に付いていけなくなるし。

世の中で成功している人は、こんな小難しい本をスイスイと読めるのですね、すごいや……

というわけで、脳みそが豆腐なワタクシでは、7つの習慣を身につけることができませんでした。

ちなみに、私がこれまで挑戦した中で一番分厚かった本は、京極夏彦さんの「絡新婦の理」です。
小説だと、分厚くても読めるってことは、きっとこの本の文体が私に合わなかったんだと思います。

口押しや。ぬう。