幸せになる勇気、読みました。
真っ赤な表紙のこちらの本。
書店でもよく見かけます。すっごく売れてるみたいです。
ワタクシも買いました、買っちゃいました。
自己啓発でお馴染みの「アドラーさん」の思考を組んで、幸せになる考え方を解いてくれるこの一冊、
前作の「嫌われる勇気」の続編であり、登場人物も同じ――青年と哲人の会話形式で話が進行していきます。
いやはや、
良本です!
この本に書かれている思考方法を身につけることができたなら、かなり身軽に生きていけると思います。
前作「嫌われる勇気」も、自分では思いも付かなかった発想法・思考法をご教授いただき目からウロコがバッサバッサ落ちたのですが、今作はさらに具体的に書かれているため、分かりやすくて読みやすかったです。
自己啓発本というと、まわりくどい解説がクドクドととなされていて読みづらかったり、
「著者がいかにすばらしい人か」的な紹介文が延々と続き、読む気が失せたりするのですが……
この「幸せになる勇気」は、読みやすいけど深くて面白い!
おそらく、
・登場人物の少ない会話形式である
・青年の毒舌っぷりが、見ていておもしろすぎる
の2点が、私のツボにはまったんだと思います。
特に、青年。
青年が面白すぎて、もうw
なんというか、この本のMVPは、登場人物であり、悩める子羊でもある「青年」です。
青年が己の悩みや考えを、哲人(アドラーLv100)に話していくスタイルでストーリーが進行するのですが……
この青年の、口の悪さがハンパないw
冷静に、やさしく教えを説く哲人に対して、
哲人「愛です」
青年「ぺっ!!」「ええい、そんな言葉でわかるか!」
などと、毒づきまくりますw
他にも、哲人に対して、
青年「……こ、この忌々しい毒虫め!」
青年「ちぇっ、なにが人間への尊敬だ!」
などと、なんとも汚らしい言葉で哲人をなじります。
しかし、この毒々しい言葉の数々の本質を探ると、どう見ても青年のこころの声にしか聞こえないんです。
「助けて、哲人!」
「もっと分かりやすい言葉で話して!」
「僕ちゃん、苦しいよ! えーん、救われたいよう……」
荒っぽい口調に隠れているのは、彼の魂の叫び。
救われたくて仕方ない想い。
これを想像しながら読むと、荒ぶる青年の態度がなんとも、かわいく思えて仕方なく。
今風に言うと、ツンデレな性格、とでもいうのでしょうか。
なんども、声に出して吹き出しながら読破させていただきました^^;
読み終わったあと、
「青年の一挙一動がおもしろかったなぁ」
という、アドラーとはまったく関係のない感想が第一にくるほど、青年の残念な感じがたまらなくツボで……。
①読みやすくて
②おもしろくて
③目からウロコが落ちる
3拍子そろった自己啓発本だなぁ、と。
お気に入りの1冊になりました。
よろしければ、ぜひ読んでみてくださいね。
……もちろん、青年のツンデレっぷりだけでなく、書いてある内容(思考)もむちゃくちゃ素敵ですので!
★★★今日ご紹介した本★★★