スポーツ球技で使う「ボールに関する雑学」
ほとんどのボールには、空気を入れるための穴――ヘソの部分がありますが、硬式のテニスボールや硬式野球ボールには空気穴が見受けられません。
はてさて、ではいったい、野球ボールやテニスボールはどうやって膨らませているのでしょうか?
硬式の野球ボールには、もとから空気が入っていない!
ボールというと空気で膨らますもの、という概念がありますが、硬式の野球ボールは、そもそも空気が入っていません。
硬式野球ボールは、コルクを糸で巻いて、人口革で包んだもの。
ですので、からだに当たるとめちゃくちゃ痛いです……(汗
空気穴が見当たらないのは、空気が入っていないからなのです。
硬式テニスボールは、発泡剤を使って膨らませている!
硬式テニスボールは、製造の過程で発泡剤が使われています。
まず、半球型のゴムをつくり、そこに発泡剤とお水を入れてから、別の半球体をかぶせて接着します。
その後、これを金型に入れて過熱し、中の発泡剤を期待に変えます。
そうすることによって、ボールの中が高圧になってパンパンに膨れ、ボールの形状が出来上がります。
仕上げには、テニスボールの黄色い毛のシートを貼り付けて完成!
テニスボールに空気穴が見当たらないのは、気圧の変化で膨張させていたため。
お店でテニスボール――いわゆる「プレッシャーボール」を買うと、缶のような栓で密封されているのは、気圧を高めた容器に入れることによって、ボールの張りを失わないようにするための工夫だったのです。
ちなみに、プレッシャーボールは、缶から出すと気圧が落ちて日に日に劣化していきます。
プロの大会では、一度使ったテニスボールはもう使わないと言われているほど。
一般のテニススクールなどでも、3ヶ月~半年ほどでテニスボールの寿命として、買い換えるところが多いようです。
以上、ヘソのないボールに関する雑学でした。
お友達やご家族との、会話のネタにしてみてくださいね。