サイン入りユニフォームの洗濯方法を解説。
あわせて、直筆サイン入りユニフォームを美しく保管する・長持ちさせるメンテナンス方法を紹介。
憧れの選手が書いてくれたサインは世界でひとつだけの宝物。希少価値を長く保つための参考にしてください。
サイン入りユニフォームの洗濯方法
油性マジックで書かれた直筆サインといえど、未来永劫、完全な初期状態を保つことはできません。残念ながら、衣類に書かれた文字は経年劣化や洗濯、日焼けによるダメージ蓄積で、じょじょに薄れていきます。
とはいえ、せっかくのサイン入りユニフォーム。できるだけサインが濃いまま長持ちさせたい場合は、洗濯方法を工夫するのがおすすめ。
サイン入りユニフォームを洗濯する時の具体的な注意点は……
- 面倒でも「手洗い」推奨
- 水温は30度を上限に
- 洗濯機を使う場合は「弱水流」「おしゃれ着コース」「ドライクリーニング機能」を使用
→洗濯ネット必須 - 洗剤はドライクリーニング専用の洗剤(中性洗剤)orおしゃれ着洗い用を使用
- 洗濯機の脱水はNG→バスタオルで水気を吸う
- 乾燥機もNG→室内で陰干し
洗い方次第で、サインが長持ちする!
サイン入りユニフォームは「手洗い」推奨
直筆サイン入りユニフォームの洗濯は、ちょっと面倒でも「手洗い(押し洗い)」しましょう。押し洗いとは、洗濯物をゴシゴシこすったり摘まんだりせず、手のひらで押すようにする洗濯方法です。
洗濯物を、もまずに手のひらなどで押して洗うこと
引用:押し洗い
桶・洗面台に水・またはぬるま湯(30度程度)を張り、そこにユニフォームを入れて、押す。押す。ひたすら押す。
水の底にユニフォームを沈めます。ユニフォームが浮き上がってきたら、また押す。押す。押す。
汚れが落ちた段階で、水を張り替えてすすぎ洗い→脱水に入ります。
洗剤の選び方
サイン入りユニフォームを洗うときは、ドライクリーニング専用の洗剤(中性洗剤)orおしゃれ着洗い用を使用します。
一般家庭でよく使われる、粉洗剤などは洗浄力が強すぎて、サインが薄くなってしまうのが心配。洗剤は「漂白剤」が入っていないタイプのものを選びましょう。
成分表示の「液性」の欄が「中性洗剤」と書かれているものを選ぶのがおすすめ!
洗剤の種類 | 洗浄力 | 素材への影響 |
中性洗剤 | 洗浄力【低】 | 素材への影響【少】 |
弱アルカリ性洗剤 | 洗浄力【中~高】 | 素材への影響【中~大】 |
脱水はバスタオルを使って水気をふき取る
脱水時も油断してはいけません。雑巾のように、ギュッと絞ってしまうと、ユニフォームの生地そのものを傷めてしまいます。
大切なサイン入りユニフォームの「脱水」を行うときは、バスタオルを何枚か用意し、バスタオルでユニフォームの生地を挟んで水気を吸いこませる方法がおすすめです。
洗い終わったら室内で陰干し
ある程度水気を拭き取ったら、今度は乾燥です。乾燥機は使わずに、室内で風通しが良い場所で陰干ししましょう。
太陽光に当てたほうがカラッと素早く乾きはしますが、紫外線によるダメージで布地やサインが傷んでしまいます。
サイン入りユニフォームは「裏返し」で洗う?「表のまま」洗う?
直筆サイン入りユニフォームを洗濯するときに悩むのが「サイン側を裏返して洗うべきか?」それとも「サイン側を表向きにして洗うべきか?」です。
これについては本当に悩ましいところではありますが、当サイトでは「表向きのまま洗う」を推奨します。
「裏返しにして洗ったら、サインの色が別の箇所にうつってしまった」という人がいたため
筆者の野球仲間に「選手のサイン入りユニフォームを裏返しにして洗ったら、マジックの黒が別の箇所にうつってしまった」という人がいました。悲しいですね……。
ユニフォームを裏返すとサイン部分が擦れる面積が増えるため、色移りが起きてしまった様子です。
サインが入っていないユニフォームの場合は、裏返して洗うほうが生地が傷みにくいですが、サイン入りの場合は、サイン箇所を目で見て確認しながら慎重に手洗いしましょう。
洗濯機でサイン入りユニフォームを洗いたい
手洗いなんてやったことないし面倒。洗濯機を使ったらだめ?
ここ最近は一般家庭用の洗濯機でもデリケートな衣類を優しく洗い上げる機能を持つハイテクな機体が増えているため、洗濯機でサイン入りユニフォームを洗うのもアリといえばアリです。
手洗いのように、自分の肌感覚を頼りに布の状態を確かめながら汚れ落ちを調整するのは難しいですが、急いでユニフォームを洗いたいときや、手洗いに自信がない場合は洗濯機のパワーにあやかるのも良いでしょう。
洗濯機を使って直筆サイン入りユニフォームを洗うときのポイントは以下。
- 洗濯ネットに入れる
- 「弱水流コース」「おしゃれ着コース」「ドライクリーニング機能」を使用
注意点は、他の衣類と一緒に洗わないこと。
「ついでに、下着も一緒に洗濯機にかけよう」など、いっぺんに洗おうとすると、洗濯機の回転で生地が擦れて、サインが傷みやすくなります。
洗濯機でサイン入りユニフォームを洗うときは、洗濯ネットに入れてから、できるだけ優しい洗いあがりになる洗濯機のコースを使用しましょう。
「洗濯ネット」は100円ショップでも買えます!
洗濯機使用時の洗剤選び・脱水・乾燥方法
洗剤選びや、脱水、乾燥については手洗い時と同じお手入れ方法推奨です。
- 洗剤は、ドライクリーニング専用の洗剤(中性洗剤)orおしゃれ着洗い用を使用
- 洗濯機の脱水はNG→バスタオルで水気を吸う
- 乾燥機もNG→室内で陰干し
>「洗剤の選び方」をチェック
>「脱水方法」をチェック
>「乾かし方」をチェック
サイン入りユニフォームをクリーニングに出すのはアリ?
洗濯のプロ――というと、真っ先にクリーニング屋さんが思い浮かびますが、サイン入りユニフォームをクリーニングに出すのはアリでしょうか?
当サイトの結論は「クリーニング屋の腕や経営方針によるので、なんとも言えない」というのが本音です……。
そもそもにして、直筆サイン入りユニフォームをクリーニングに出そうとしても、受付段階で断られるケースがあります。デリケートなアイテムは後々問題になったときの補償が難しいためでしょう。
一般的なクリーニング屋さんは、顧客が持ち込んだ衣類をある程度の量、まとめて一気に洗います。まとめて洗うとユニフォームが他の衣類の繊維に触れるため、摩擦ダメージでサインも薄くなりがち。
デリケートな衣類の取り扱いを得意とするクリーニング屋が見つかれば、お願いしてみるのも良いでしょう。
サイン入りユニフォームの保管方法
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憧れの選手の直筆サインが入った貴重なユニフォームは、ぜひとも目立つ場所に飾って保管したいところ。
とはいえ「なんとなくハンガーにかけて置いてある」など、普段着と同じように保管していると、繊維の傷みや型崩れが起きたり、変色、日焼け、シミや虫食いの被害を受けてしまいます。
直射日光が当たらない場所に保管
衣類にとっての大敵「紫外線」「光ダメージによる劣化」を避けるためには、日差しの当たらない場所での保管が必須です。
東側の窓付近は、昼間は日陰になりますが朝方は太陽光に照らされるので要注意。同様に、西日の直撃を受ける場所へ吊るして飾るのも避けましょう。
可能であれば、専用の「額縁」に入れて保管
予算が許せば、ユニフォーム展示用の「額縁」に入れて保管・展示すると、繊維が傷みにくくなりサイン入りユニフォームが長持ちします。
ユニフォーム専用の額縁は、安いものだと数千円程度、高額な額縁だと数万円と値段はピンキリですが、ホコリや湿気、紫外線からユニフォームを守れるため、検討してみるのもアリでしょう。
仕事場の片隅でホコリをかぶっていたユニフォーム専用額をキレイに拭いてスワローズ歴代背番号1選手のサイン入りユニを額装。佐々木重徳、若松勉、池山隆寛、岩村明憲、青木宣親、山田哲人! もう少し荷物を片付けてから、きちんと壁に飾ろう。俄然、仕事への意欲が湧いてきた(単純)。 pic.twitter.com/O4XdJHkrNo
— SHOICHI HASEGAWA (@HasegawSh) May 5, 2020
「ブラッシング」でホコリ対策
ハンガー掛けで飾る場合は、定期的にブラッシングを行い、ホコリの除去が必要です。
ユニフォームの袖口・肩のあたりは特にホコリが溜まりやすいため、気が付いたときにブラシでお手入れしましょう。
ユニフォームに使用するお手入れ用のブラシは、フォーマルな服をメンテナンスする時などに使用する柔らかい毛のものがおすすめ。硬めのブラシだと、繊維に傷がつきます。
豚毛の洋服ブラシは毛が固いものが多いため、馬毛の毛質がしなやかなブラシを選びましょう。
スーツのお手入れに使っている洋服ブラシなどでOK!
タンスで保管する場合
タンスの中で直筆サイン入りユニフォームを保管する場合は「背番号のくっつき」や「防虫剤による変色」に要注意。
背番号部分の素材は、熱でダメージを受けやすい
ユニフォームの背番号部分は、アイロンプリントなどで後付けして作成しますが、長期間、湿度や温度が高い場所で保管し続けると、背番号部分が別の箇所(布地の他の部分)にくっついてペリペリになる恐れがあります。
防虫剤でユニフォームが変色する恐れ
防虫剤は虫食いを防いでくれる効果に期待できますが、防虫剤の成分(ガス)などの発生により、衣類が黄ばむ変色・色焼けが起こる場合があります。
その他、高温や防虫剤の傾きなどにより、防虫剤が液化してユニフォームに付着、シミになる可能性もゼロではありません。タンスでユニフォームを保管する場合は、定期的に取り出して保管状況の確認をしましょう。
サイン入りユニフォームの洗濯、保管方法まとめ
直筆サイン入りユニフォームの洗濯
- 「手洗い(押し洗い)」推奨
- 使う洗剤は「ドライクリーニング用の洗剤」または「おしゃれ着洗い用」
- 脱水機、乾燥機は使わない
直筆サイン入りユニフォームの保管
どんなに丁寧に保管しても、サイン直後の美しい状態を保って保管し続けるのは難しいです。油性マジックで書かれたユニフォームのサインといえど、徐々にサインは薄れていってしまいますし、洗濯をすれば、どうしてもサインは薄くなります。
しかしながら、1ミリでも良い状態を保つためのメンテナンスはできます。
当記事はサイン入りユニフォームを所持する野球観戦仲間に「どうやって洗ってるの?」など聞き込みするなどして、これは良いと思った部分を記事にしました。
紹介した洗濯方法はあくまでも一例です。実際に洗う際はユニフォームの状態を慎重にチェックしながらお手入れしてください。