四番打者とは

野球の「四番打者」とは?

四番打者(よばんだしゃ)の意味や役割、四番が最強と言われる理由を解説。

※一般的な考え方での事例です。イレギュラーな作戦時の打順は除きます。




四番打者とは

野球の「四番打者」とは、その名の通り、攻撃時の打順が「4番目」の打者を意味します。

強打者、ハイアベレージの選手が4番に座るケースが多いです。

チャンスで打順が回ってくるケースが多いため「強靭なメンタル」「一発でボールを仕留める能力」が必要とされます。

そのため、打順の4番目には、チームの中心人物、打線の柱となる最強選手が配置されます。

打点に繋がる活躍が多くなるため、四番打者はエースピッチャーと並び「野球の花形」とも称されます。

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四番打者はチームの柱!

四番打者の役割

四番打者の役割

野球における四番打者の役割は、出塁しているランナーを、ホームへ返すことです。

四番打者は足の速さは必須ではなく、最も長打力がある打者で塁上に走者がいる時に相手投手を威圧出来るような打者。
引用:打順(Wikipedia)

鈍足でも、大きいのを打てれば何ら問題ありません。具体的には、

  • 1番バッターが、ヒットやフォアボールで塁に出る
  • 2番バッターが、ヒットで塁にでる(or送りバントで走者の塁を進める)
  • 3番・4番が、長打、犠牲フライ、ホームランなどで、走者を返す

1番に出塁率が高い選手を置き、2番には小技が効く選手を配置、こうすることで、クリーンナップ(3番・4番・5番)の打順で、ランナーが溜まった状態になるため、一気に大量得点を狙う戦略が取れます。

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四番打者の役割は「とにかく走者にホームを踏ませ、得点する」こと!

強打者を1番バッターに置かない理由

「1番バッターに強打者を置いてしまえば、ホームランで先制点が入るのでは?」との疑問も沸いてはきますが、強打者を後ろに置く理由は「効率よく、一度に大量点を狙うため」でもあります。

1番に置いたスラッガーが先頭打者ホームランを放ったとしても、その後が続かなければ1点止まり。

1番・2番のリードオフマンがうまく機能することで、ビッグチャンスのまま最強バッターへ回したほうが、効率的な大量得点へ繋がります。

最近は「三番打者・最強理論」も

野球のセオリーでは、4番最強節が根強く、昨今でも4番にチームの柱となる選手を置くケースがほとんどですが、メジャーリーグ(MLB)ではここ数年、2番や3番に強打者を置くチームが増えています。

3番バッターは、初回に必ず打順が回ってくるため、

  • 1番or2番が塁にでる
  • 3番で一気に得点

といった戦術が取られています。

日本でも、2番にスラッガーを置いて成功した例があります。

2021年のソフトバンク打順は、2番打者に柳田悠岐選手を置き、プレイボールからわずか6球で先制点を挙げました。

「つなぎの四番」に巧打者を置くパターン

四番打者は四番打者でも、スラッガータイプではなく「繋ぎの四番」として、選球眼や打率のよい巧打者を配置するケースがあります。

ロッテのサブロー選手は、まさに繋ぎの4番として知られる代表的な選手。

豪快なホームランこそ少ないですが、高打率、高打点で「とにかく後ろへ繋ぐ」役割をまっとうし、チャンスを切らさないプレイでチームの勝利に貢献しました。

野球観戦、ありがとう

2005年、繋がりを意識した「マリンガン打線」の主軸!

四番打者:「よんばん」ではなく、何故「よばん」と呼ぶ?

野球の四番打者を声に出して読むと「よばんだしゃ」

「よんばん」ではなく「よばん」と発音する場合がほとんどです。

野球観戦、解説くん(疑問)

なぜ「よんばん」ではなく「よばん」?

「定説はないが、中継放送で発音のしやすさから定着したのではないか」と推察

引用:福井新聞ふく特:野球史研究家の鈴村裕輔名城大准教授

四番打者を「よばん」と呼ぶ習慣は、戦前からあったとのこと。

戦前の中等野球で、アナウンサーが「よばん」と発音している音源が確認されているとのことで、昔からの名残で今も四番打者は「よばん」と呼ばれています。

野球観戦、嬉しい

確かに「よんばん↓」と語尾を下げて発音するよりも、「よばん↑」と語尾を上げてコールしたほうが、聞きやすいしテンションが上がる感じがします↑