金魚や熱帯魚などの魚をご家庭で飼っていると、水槽にコケが生えて困りますよね。
ちょっとくらいのコケなら風情があって良いかもしれませんが、水槽中がコケでビッシリになるのは困りもの。
それにしても……不思議ですよね。
最初はコケのコの字もなかった水槽内に、どうしてコケが発生するのでしょうか?
金魚や熱帯魚がコケを生産するでもなし、お水が変質してコケと化すわけでもなし……
何もない水槽内の世界からコケが発生するのは、いったい何が原因なのでしょうか?
水槽中のコケは、アオミドロが原因!
水槽の中を泳ぐ魚。
このお魚さんには、実は最初から、アオミドロという藻の胞子がついています。
アオミドロは光合成で成長していくため、水槽に直射日光が当たったり、室内の照明の光を受けると増殖していきます。
このアオミドロの増殖がコケの原因となります。
アオミドロの胞子は、魚だけでなく水草にも付いていますし、空気中から飛んでくることもあるそうで……
また、光だけでなく、水槽の中はアオミドロ達が好む「栄養」でいっぱいです。
魚にあげたエサの養分、魚のフンからの栄養、水の中の栄養成分などを使って、アオミドロはぐんぐん成長してコケと化していきます。
つまり、水槽の中に突然コケが沸いたように感じる原因は、アオミドロが原因となっていたのです。
水槽のコケ対策方法
アオミドロ以外にも、水槽にコケが生える原因はいくつかあります。
水槽に光が当たりすぎたり、栄養分が過剰になったり、水質の悪化が原因となります。
水槽に沸くコケの発生量をゼロにするのは難しいですが、以下の方法――
- 直射日光を避ける
- 魚に餌を与えすぎない
- 定期的に水換えをする
- コケを食べてくれる生物を一緒に住ませる
などに気をつけると、コケ対策ができます。
光量が多すぎる
水槽に光が当たりすぎると、コケが繁殖しやすくなります。特に直射日光が当たる場合は注意が必要です。
水槽を直射日光の当たらない場所に移動するか、光量を減らすために遮光フィルム使用が対策となります。
栄養分が過剰
水槽の水に含まれる栄養分が多すぎると、コケが繁殖しやすくなります。
餌の与えすぎや、過剰な肥料の使用などがコケ増加の原因となります。
この場合は、餌の量を調整したり、肥料の使用量を減らしてコケ対策しましょう。
水質が悪化
水槽の水質が悪化すると、コケが繁殖しやすくなります。
水温が高すぎたり、水の循環が悪かったり、フィルターが詰まっていたりすると、水質が悪化しやすくなります。
この場合は、水温を下げたり、水の循環を改善したり、フィルターの清掃を行ったりすることが対策となります。
以上のように、水槽にコケが生える原因は複数ありますが、対策も複数存在します。
水槽の状態を適切に管理し、コケの発生を防ぎましょう。
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以上、水槽のコケに関する雑学でした。
ご参考になれば幸いです、フィッシュ!