プロ野球のシーズンはいつからいつまで？日程、試合数、流れまとめ

プロ野球のシーズンがどう進むのか、流れや日程、試合数を整理しました。

プロ野球って、いつからいつまでやってるの？

というときの参考になれば幸いです。

最初に、ざっくり、記事の要点をまとめます。

プロ野球のメインシーズンは３月～10月
キャンプ、チーム練習が始まるのは２月１日（球春到来）
ペナントレースは全143試合
レギュラーシーズン→ポストシーズン→オフシーズンの流れが１年のサイクル

プロ野球のシーズンはいつからいつまで？｜日程や試合数

日本のプロ野球（NPB）のメインシーズンは３月～10月です。

レギュラーシーズン	3月～9月	オープン戦ペナントレース開幕セ・パ交流戦オールスターゲーム
ポストシーズン	10月	クライマックスシリーズ（CS）日本シリーズ
オフシーズン	11月～2月	秋季キャンプドラフト会議戦力外通告トライアウト現役ドラフト FA移籍契約更改ファン感謝デーなど

レギュラーシーズン（３月～９月）に行われるペナントレースの試合数は、全部で143試合です。

レギュラーシーズンのペナントレースを勝ち抜いた、３位、２位、１位のセ・パ各チームのみが、ポストシーズンへ進みます。

ポストシーズンへ進めなかった球団は、残念ながらそのままオフシーズンへ突入します。

ポストシーズンの最後に開催される「日本シリーズ」で、日本一の球団が１チーム決まります。

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プロ野球のシーズンの流れ

日本のプロ野球シーズンの流れを、もう少し細かく見ていきましょう。

NPB（日本野球機構）が発表している日程（2023年版）を参照します。

プロ野球1軍の日程、流れ

プロ野球【１軍】
春季キャンプ	2月1日～	球春到来
春季非公式試合（オープン戦）	2月23日（木）～ 3月26日（日）	実戦形式で他チームと対戦通算成績には影響しない
セ・パ公式戦	3月30日（木）パシフィック・リーグ開幕 3月31日（金）セントラル・リーグ開幕	いわゆる「ペナントレース」
日本生命セ・パ交流戦	5月30日（火）～ 6月18日（日）※予備期間：6月22日（木）まで	セ・リーグ VS パ・リーグ
マイナビオールスターゲーム2023	7月19日（水） [第1戦] バンテリンドームナゴヤ 7月20日（木） [第2戦] MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島 7月21日（金）（予備日）	人気選手がいっぱい出場するお祭り
クライマックスシリーズ	10月14日（土）～　ファーストステージ（2位対 3位） 10月18日（水）～　ファイナルステージ（1位対ファーストステージ勝者）	略称：CS ここで勝ち残った１チームのみが、次の「日本シリーズ」へ進める
日本シリーズ	10月28日（土） [第1戦] パ・リーグ本拠地球場 10月29日（日） [第2戦] パ・リーグ本拠地球場 10月31日（火） [第3戦] セ・リーグ本拠地球場 11月1日（水） [第4戦] セ・リーグ本拠地球場 11月2日（木） [第5戦] セ・リーグ本拠地球場 11月4日（土） [第6戦] パ・リーグ本拠地球場 11月5日（日） [第7戦] パ・リーグ本拠地球場	最強チーム（その年の日本一のチーム）を決める試合
NPB AWARDS	11月28日（火）	その年に活躍した選手を表彰

プロ野球2軍、ファームの日程、流れ

プロ野球【2軍・ファーム】
春季キャンプ	2月1日～	球春到来
ファーム春季教育リーグ	3月2日（木）～ 3月16日（木） 3月3日（金）～ 3月15日（水）	イースタン・リーグウエスタン・リーグ
ファーム公式戦	3月17日（金） 3月18日（土）	ウエスタン・リーグ開幕イースタン・リーグ開幕
プロ野球フレッシュオールスターゲーム2023	7月18日（火）アルペンスタジアム（富山市民球場） 7月19日（水）（予備日）	将来有望な選手が多数出場
ファーム日本選手権	10月7日（土）（宮崎県内） 10月8日（日）（予備日）	ファームの日本一を決定する試合
第20回みやざきフェニックス・リーグ	10月9日（月）～ 10月30日（月）	教育リーグ
NPB AWARDS	11月28日（火）	その年に活躍した選手を表彰

参照：2023年プロ野球行事日程

こうして見てみると、シーズン中にたくさんの試合やイベントが行われていますね。

この中で、日本のプロ野球の軸となるのは「年間143試合のペナントレース」です。

ペナントレースでのリーグ優勝に向け、セ・リーグ６チーム、パ・リーグ６チームが全力で戦います。

春季キャンプ（2月1日～）

今回は諸事情により、イラスト画像は管理人の手書きです。なんかすいません。

プロ野球のメインシーズンは３月からですが、チーム練習は２月１日よりスタートします。

シーズン開幕に向けて、日本国内のあたたかい地域（沖縄や宮崎など）で行われる全体練習を「春季キャンプ」と呼びます。

パ・リーグのキャンプ地
オリックス・バファローズ	宮崎
福岡ソフトバンクホークス	１軍・２軍：宮崎３軍：福岡県筑後市
埼玉西武ライオンズ	A班：宮崎 B班：高知
東北楽天ゴールデンイーグルス	1軍：沖縄 2軍：沖縄or宮崎
千葉ロッテマリーンズ	沖縄
北海道日本ハムファイターズ	沖縄

セ・リーグのキャンプ地
東京ヤクルトスワローズ	1軍：沖縄 2軍：宮崎
横浜DeNAベイスターズ	A班：沖縄 B班：鹿児島
阪神タイガース	沖縄
読売ジャイアンツ	１軍：宮崎or沖縄２軍、３軍：宮崎
広島東洋カープ	１軍：宮崎or沖縄２軍：宮崎or山口
中日ドラゴンズ	沖縄

参照：春季キャンプ地一覧（NPB公式）

春季キャンプでは、基礎体力作り、投げ込み、走り込み、守備練習、連携プレイ、打撃練習などなど、ペナントレースを戦い抜くための体力、技術の底上げをします。また、春季キャンプの終盤では、チーム内での紅白戦も開催。

春季キャンプは観戦も可能なので、シーズン中とは一風違った、選手たちの練習姿が見られます。

春季キャンプの会場（球場周辺）は、グッズ販売や臨時のサイン会が開催されるなど、ちょっとしたお祭りムードも楽しめます。

チームとしての練習が始まる2月1日は「球春到来」と呼ばれます！

オープン戦（２月下旬～３月中旬）

2月下旬から3月中旬頃までは、オープン戦の開催期間です。

オープン戦は、他球団との試合形式で進みますが、シーズンの成績や勝敗には影響しません。

オープン戦は、開幕前の調整試合のような位置づけで、選手がキャンプ中に身に着けた技術を実戦の中で試す機会になります。

ペナントレースに向けた最終調整の場がオープン戦のため、たとえばピッチャーがボコボコに打たれても、わざと新球種を試しているだけの場合もあります。

中には、オープン戦でわざと打たれる球を投げて、相手打者の得意コース、苦手コースをチェックする頭脳派な投手もいるそう。

オープン戦の順位も付くにはつきますが、調整が目的の試合のため、贔屓チームが負けても、勝敗はさほど気にしなくてOKです。

オープン戦では、変わった選手起用が見られておもしろい

レギュラーシーズン開幕（ペナントレース前半戦）

３月下旬は、待ちに待ったプロ野球ペナントレース（レギュラーシーズン）が開幕！

「開幕日」は、とくに重要視される傾向があり、開幕戦のマウンドには球団の顔となるチームのエースピッチャーが上がることがほとんど。

レギュラーシーズンは、全部で143試合です。

およそ6～７か月にわたって試合が続くため、レギュラーシーズンは「前半戦」と「後半戦」に分けられています。

前半戦	３月下旬～６月中旬
後半戦	７月中旬～10月上旬

ペナントレース（レギュラーシーズン）の前半戦と後半戦の間には、セ・パ交流戦やオールスターゲームが開催されます。

セ・パ交流戦（６月あたり）

セ・パ交流戦は、５月下旬～６月中旬にかけ、約１か月弱ほど開催されます。

通常のシーズンでは、セ・リーグならセ・リーグ同士で、パ・リーグならパ・リーグ同士が対戦カードになりますが、交流戦は「セ・リーグ球団 VS パ・リーグ球団」で対戦が組まれます。

交流戦の試合数は合計18試合。異なるリーグの全６チームと３試合ずつ対戦する日程で進みます。

交流戦だけの順位もつき、ペナントレースの通算成績・勝敗にも影響します。

交流戦時はホーム球場のチームのルールに基づいてDH制が導入されるため、セ・リーグ主催の交流戦では、パ・リーグ投手が打席に立つレアな姿も観戦可能！

ふだんはDHで打つ専門の選手が守りにつくなど、変わったプレイスタイルも見られて新鮮に野球観戦を楽しめるメリットもあります。

ちなみに、ホームになるか、ビジターになるかは、年単位で入れ替わります。

オールスターゲーム（７月中旬）

オールスターゲームは【セ・リーグ球団 VS パ・リーグ球団】にベンチを分け対戦する、お祭りのような試合です。

人気選手が一同に会することから「球宴」とも呼ばれ、１年に２試合、開催しています。

オールスターゲームに出場する選手は、ファン投票や監督推薦で決まります。

ファン投票は誰でも参加できます。ネット投票もできますし、実際の球場に投票用紙も置かれているため、その場でマークシートを記載し投票箱に入れる方法でもOK。

ファン投票で選出されなかった場合も、監督推薦枠で出場が決まる選手もいます。

フェスティバル系の試合のため、ペナントレースの成績や通算成績には反映しません。

試合前のアトラクションとしてホームランダービーが開催されるなど、一風変わったイベントもあります。

普段は対戦相手――倒すべき相手のチームの選手も味方になるため、見ていて楽しいのがこのオールスターゲームです。

レギュラーシーズン（ペナントレース後半戦）

後半戦：7月中旬～10月上旬

7月中旬のオールスターゲームが終わったら、レギュラーシーズン後半戦（ペナントレース後半戦）に突入します。

ここからは、全143試合を戦い抜くまで、休みはありません。

暑さが厳しくなる時期に入り、ペナント前半戦の疲れも蓄積するため、選手にとってはデスロードです。

屋外球場で組まれた試合のうち、雨で流れた試合も振替して消化していく必要があるため、レギュラーシーズン後半戦が終了する10月上旬までは予定がギッチギチになる球団もあります。

レギュラーシーズン全143試合が終了した時点で、上位３位までに入った各リーグのチームは、次の「ポストシーズン」へ進みます。

ポストシーズンに進めるのはセ・リーグ３球団、パ・リーグ３球団のみのため、レギュラーシーズン終盤は激戦が続く場合もあります。

順位	セ・リーグ球団	パ・リーグ球団
１位～３位	ポストシーズン（CS）進出	ポストシーズン（CS）進出
４位～６位	シーズン終了	シーズン終了

４位・５位・６位でシーズンを終えた球団は、ここでシーズン終了です。

残りの試合数が少なくなってくると、その年に引退する選手のセレモニーが開催される場合も。最後まで目を離せません！

クライマックスシリーズ（CS）10月中旬～

レギュラーシーズン（ペナントレース）で１位・２位・３位に入賞したチームは、日本一を決める戦いへ向け、さらなる試合に臨みます。

日本一を決める戦い（日本シリーズ）は、各リーグで１球団のみが参戦可能――つまり、このクライマックスシリーズ（CS）を勝ち抜いたチームだけが、最終決戦の場に立つ権利を手にします。

クライマックスリシリーズ（CS）はファーストステージとファイナルステージの、２つのステージに分かれています。

ペナントレースで上位だったチームが有利になるよう、アドバンテージが与えられています。

	CSファーストステージ（第1ステージ）	CSファイナルステージ（第2ステージ）
対戦チーム	セ・リーグ２位 VS セ・リーグ３位パ・リーグ２位 VS パ・リーグ３位	ファーストステージ勝者 VS セ・リーグ1位ファーストステージ勝者 VS パ・リーグ1位
開催地	各リーグ２位の本拠地	各リーグ1位の本拠地
試合数	全３試合	全6試合
勝ち抜き条件	2試合勝利	4勝を先取
アドバンテージ	3試合終了時点で引き分け時は2位球団が勝ち	1位チームに＋1勝