消しゴムを買うと、ほぼ必ずといっていいほど、紙のケースがついてきます。
この紙のケース、最初のうちは良いのですが、
使っていくうちにだんだんヨレてきたり、
消しゴムが減ってきたので、ケースを切るなり折り曲げるなりしないと
だんだん使いづらくなって、
「うーん……ケースじゃま^^;」
と思うことはありませんか?
いずれ邪魔になってしまう消しゴムケース。
最初からいらないものなら、メーカーさんがわざわざお金を使って付ける必要もないのでは?
と思いがちですが、実はこのケースには重要な役割があったのです。
では……
どうして消しゴムにはケースがわざわざ付いているのでしょうか?
消しゴムにケースがあるのは、可塑剤の化学反応をふせぐ為!
プラスチック製の消しゴムは、製造過程で可塑剤(かそざい)が使われています。
可塑剤は、他のプラスチック製品と長時間、密接させておくと、
くっついて取れなくなってしまうという性質があります。
置きっぱなしにしておいた、消しカスが下敷きにくっついてしまったり、
ケースをはずした消しゴムが筆箱にひっついてしまうのは、可塑剤の影響だったのです。
可塑剤が溶けてしまい、他のプラスチック製品へ影響してしまう化学反応を未然に防ぐ為に、
消しゴムのケースはくっついていたのですね^^
というワケで、一見、ジャマに思いがちな消しゴムケースですが、
定規や筆箱、ペンなどに悪影響を及ぼさないためにも、
できるだけケースに入れたまま使っていくほうが良さそうです。