観葉植物としてもお馴染みのサボテン。
水をあまりやらなくても良いサボテンは、忙しいかたや面倒くさがりのかたでも育てやすい植物です。
サボテンの特徴といえば、やはりあの「トゲ」
トゲがあってのサボテンなのでしょうが、うっかり触ってトゲが手にささってしまった、というかたも中にはいらっしゃるはず。
では、どうしてサボテンにはトゲがついているのでしょうか?
サボテンのトゲには、いったいどんな役割があるのでしょうか?
サボテンのトゲが持つ3つの役割
サボテンにトゲがある理由を大きく3つにわけて解説していきます。
理由その①他の動物からの攻撃を防ぐため
自然界は弱肉強食。サボテンもそのサイクルの中に存在するため、他の動物から食べられないように防御をする必要があります。
一部のサボテンでは、トゲが毒を持ち、刺された生物に対して攻撃的な役割を果たすこともあります。
サボテンのトゲは、葉が変形したものだといわれています。体中にトゲをはやすことによって、身を守っているのです。
サボテンのとげは、自分の体を守るためにある
理由その②サボテンの体表面の温度を下げるため
サボテンは、砂漠の強い日差しの中でも成長していきます。
トゲが日差しを和らげ、体表面の温度を下げます。
ちなみに、サボテンのトゲをすべて取ってしまうと、体表面温度は10度も上がってしまうそうです。
また、トゲの表面は光を反射しにくくし、太陽光の過剰な吸収を防ぐ役割も果たします。
理由その③空気中から水分を得るため
サボテンは、トゲから空気中の水分を吸着して得ています。
砂漠のような、雨が降らない場所でも、霧などの水分を取り込んでいるのです。
トゲにより水分の蒸発を防ぎ、植物が乾燥した環境で水を保持するのにも役立ちます。
サボテンの水は飲んではいけない(食用サボテン以外)
サボテンには水が含まれていますが、サボテンの水を人間が飲むのは控えましょう。
サボテンの水は有毒です。漫画や映画などでサボテンの水を飲む、などの描写もありますが、食用に育てられたサボテン以外の飲用は避けましょう。
食用のサボテンは、ウチワサボテンなどが有名です。
ウチワサボテンは適切に加工すれば食べられるため、トゲを抜き、サラダや料理、デザートに使用されます。
以上、サボテンのトゲが持つ役割についての雑学でした!
サボテンは、アメリカ大陸の砂漠のような厳しい環境の中でも堂々と存在しています。
サボテンのトゲは成長と発達の過程で形成されます。新しいトゲは柔らかいですが、時間がたつと固くなり、外敵から身を守る環境を整えていきます。
トゲのおかげで、過酷な環境にも耐えることを可能としていたのです。