海の水が塩辛く、海水がしょっぱい理由は、海水に大量の塩化ナトリウム(塩)が含まれるためです。
ではなぜ、海の水に塩化ナトリウムが含まれるのでしょうか?
塩化ナトリウム(えんかナトリウム、英: sodium chloride)
化学式 NaCl で表されるナトリウムの塩化物。単に塩(しお)、あるいは食塩と呼ばれる場合も多い
引用:塩化ナトリウム(Wikipedia)
海の水がしょっぱい理由には、さまざまな説があります。順に見ていきましょう。
海水がしょっぱい理由①岩石に含まれる「ナトリウム成分」が溶けだしたため
時代を地球が誕生する46億年前まで戻します。
46億年前の地球はとても生き物が住める状態ではなく、高温の溶岩に囲まれ、海もない状態だったと言われています。
そんなアチアチの溶岩も、長い年月とともに温度が下がります。溶岩の冷えに伴い、空気・水蒸気も冷え、今度は雨が降ります。
雨は空気中のガス(塩素ガス・火山ガスなど)を大地へ落とします。ガスを含んだ雨は、強い酸性に傾くため、大地、岩、石に含まれるナトリウム成分をも洗い流します。
岩石から流れ出たナトリウムは海へ流れ、塩素と結合し、塩化ナトリウムを含む「しょっぱい海」が誕生しました。

岩石に含まれる塩分が、雨で溶けて川へ流れ込み、川から海へ流れ込んだため、海水がしょっぱくなります。
海水がしょっぱい理由その②マグマが固まり、岩しょう水を噴出するため
地球の内部には、マグマが存在します。マグマは高熱を持っていますが、このマグマが、冷えて固まるときに、塩分をたくさん含んだ岩しょう水と呼ばれる水を残します。
岩しょう水は火山活動に伴い、地表や海へ噴出されます。それが海水と交じり合ったため、海の水がしょっぱくなったという説も有力です。
海水がしょっぱい理由その③雨が川になり、海に戻るため
地球ができてから46億年たった現代では、太陽の熱などで海の水は少しずつ蒸発しています。
しかし、蒸発した海水は雨になって大地に降り注ぎ、川を作ってまた海へとかえります。
よって、海水が蒸発しても、塩分の濃度は変わらず、海の水がしょっぱいまま保たれているのが現状です。
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以上、海の水がしょっぱい理由でした。以外と知らない事実なので、話のネタにしてみてくださいね。
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