日本の喫茶店でコーヒーを注文すると、カップの取っ手を左側にして提供されることがあります。
しかし、日本人のほとんどは右利き。
コーヒーカップも右手で持つ場合が多いのに、
なぜ、カップの取っ手は左側にしてセットされているのでしょうか?
コーヒーカップの取っ手を左に向けるルーツは茶道にあった!
この「カップの取っ手を左にする」文化は、明治時代にコーヒーが日本国内で定着する中で生まれました。
日本には茶道の文化があり、茶道ではお客様に茶碗を出すとき、
茶碗の正面がお客様のほうを向くように配置します。
お客は、お茶を飲むときに、提供された茶碗をぐるりと半回転させて、
正面が向こう側を向くようにして飲みます。
この、ぐるりと半回転させて飲む文化が根付いていたため、
コーヒーにもそれが応用され、コーヒーカップの取っ手を左側にセットし、
ぐるりと半回転させて取っ手を右側にしてから飲む、という風習ができたのです。