電車、列車に乗っていると、ガタンゴトン……ガタンゴトン……と揺れますよね。
あの振動や音――ガタンゴトン音の発生源は「レールの継ぎ目」によるものです。
ガタンゴトンこそが電車の醍醐味! といってもいいくらい、ほとんどの電車はガタンゴトンと音がしていますが、疲れているときなどは、ガタンゴトンが無いほうがいいと思うときもあります。
ではなぜ、電車にわざわざ振動を覚える「つなぎ目」を作ったのでしょうか?
線路のレールのつなぎ目は、安全の為に作られた!
確かに、レールのつなぎ目がなければ振動もなく、快適な乗り心地になるでしょう。
しかし、電車のレールのつなぎ目「なくてはならないもの」なのです。
レールは、素材が鉄で出来ています。
鉄は温度差によって、伸びたり縮んだりする性質があります。
真夏の炎天下と冬の寒い日では、鉄の大きさも違ってきます。
もしも夏の暑い日に、加熱された鉄が伸びてレールのつなぎめの隙間がなくなってしまった場合、レールは伸びた分を調節する為にあらぬ方向へグンニャリと曲がってしまいます。
こうなってしまえば、脱線などの大きな事故の原因に……。
レールのつなぎ目、電車のガタンゴトンは、レールが加熱されたときに鉄が伸び縮みする為の「余裕部分」があるためなのです。
もちろん、乗り心地が極端に悪くならないよう、厳密な計算の上で設計がされています。
電車のガタンゴトン音は、安全の為の配慮だったのです。