喫茶店やレストランで出される冷たいドリンクの中には、透明で透き通るような氷が入っています。
あんな綺麗な氷を、家でも作れたらなぁ
と思う一方で、いざ、自宅の冷凍庫で氷を作ってみると、白くにごってしまったり、なんとなくおいしくなかったりすることはないでしょうか?
家庭の冷凍庫で、そのまま氷を作ろうとしても、空気の泡が入ってしまい、白くなってしまうことがほとんど。
しかし、一工夫することによって、綺麗でおいしい氷をご家庭でも作ることができるのです。
ここでは、そんな「家庭の冷蔵庫で透明な氷を作る方法」をご紹介していきます。
家の冷凍庫で氷を作ると、なぜ白くなる?
家の冷凍庫で製氷するとき、氷が白く濁ってしまう理由は以下2つ。
- 気泡(空気)が入ってしまうから
- 水に不純物が入っているから
氷は水でできていますが、元となる水に不純物が入っていると、白く濁って見えてしまいます。また、不純物が入ったまま急速冷凍すると、氷の白っぽさが増してしまいます。
氷の販売をなりわいとしている「プロの製氷会社」では、きれいな氷、おいしい氷を作るために、水を「ろ過」してから-10度の温度でゆっくり凍らせます。
製氷会社では、こおらせる途中で空気を多くふくんだ水を捨てて新しい水を入れたり、一定の方向でこおらせて空気の逃にげ道をつくったりして、気泡の発生をおさえています。
引用:氷の中で白く見えるものの正体は?
透明な氷を作るには「不純物を取り除き、ゆっくり凍らせるのがポイント!
家の冷凍庫で透明な氷を作る方法
氷が白く濁ってしまう原因は「気泡や不純物が混入したまま、短時間で凍らせたから」です。
逆説的に考え「気泡や不純物を抜き取り、ゆっくり凍らせる」と、透明な氷が完成します。
透明な氷の作り方①沸騰させてから製氷機・製氷皿に移す
ご家庭での透明な氷作り、1つ目のポイントは「沸騰させてから、製氷機・製氷皿に移す」です。
お水を沸騰させると、水中の塩素や気泡を抜くことができます。水道水でももちろんOK!
沸騰させて、荒熱を冷ましてから冷凍庫に入れるだけで、透明感ある氷に近づきます。
透明な氷の作り方②製氷皿の下に割り箸や発泡スチロールを置く
ご家庭での透明な氷作り、2つ目のポイントは「ゆっくり凍らせる」です。
氷は、急激に冷凍されると泡や不純物が混入して白くにごってしまいます。
ですが、一般家庭で使われる冷凍庫は、ほとんどの場合でー20度程度の温度設定。透明できれいな氷を作るには、-10度ほどの温度設定が望ましいため、冷凍庫の温度調節機能がない場合はちょっとした工夫が必要です。
そこで、氷を作る製氷皿の下に割り箸を数本置いてみましょう。木材は熱を伝えにくいので、水が凍る速度もゆるやかになります。
発泡スチロールも熱を伝えにくい性質があるので、割り箸がない場合は代用品として試す価値アリ。
ゆっくり凍らすことによって、水の中に含まれていた塩素や気泡が徐々に空気中に出ていくため、氷のにごりを減らせます。
タオルで製氷皿を包み、凍る速度を遅らせる方法も〇
家の冷凍庫で、氷を早く作る方法
ご家庭の冷凍庫で、氷を早く作りたいときは「アルミ製のカップ」に水を張り、凍らせると通常よりも早く氷が完成します。
金属は熱伝導率が良いため、冷気が伝わりやすい特徴を持つため、プラスチック性の製氷皿よりも効果的に凍結させることが可能。
金属の中でも、アルミは熱伝導率が高いため、素早い氷づくりに最適です。
透明な氷、綺麗な氷の作り方まとめ
①沸騰させてから凍らせる
②製氷皿の下に、割り箸や発泡スチロールを置いてみる
白くにごった氷は、見た目の美しさだけでなく、おいしさも半減していることが多いです。
「沸騰させる→ゆっくり凍らせる」の手順で、氷の白っぽさを減らせるので、ぜひご家庭でチャレンジしてみてください。
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