水槽で金魚を飼っていると、だんだん色がくすんでくることがあります。
「最初は、鮮やかで綺麗な赤色だったのに、どうして?」
「飼い方や飼育環境がよくないのかな?」
「敷石を変えたほうがいいのかな?」
「それとも、水質が問題? ううむ……」
などと、あれこれ考えて心配になってしまいますよね。
そこでこの記事では、金魚を元の鮮やかな赤色に戻す方法をご紹介します。
金魚の赤色は、与えるエサがポイント!
金魚の色が褪せてしまうのは、ズバリ「エサ」が問題であることが多いです。
金魚は、エサに含まれる色素によって体の色が変化します。
色がだんだんくすんでしまった場合は、赤系統の色素が不足しているケースがほとんど。
ですので、赤い色素を含んだエサをあげれば、もとの綺麗な赤色がよみがえってきます。
そもそも、金魚はなぜ赤い?
金魚が赤いのは、肌色を赤くする色素「アスタキサンチン」を含んでいるためです。アスタキサンチンは、プランクトンやカニなどの生物によっても生産される色素で、赤色に見えるものやオレンジ色に見えるものなどがあります。
野生の金魚は、色が淡く緑や褐色がかっていることが多く、赤色をした金魚は野生ではほとんど見られません。赤い金魚は、中国で品種改良された結果生まれたもので、その後日本でも改良が加えられ、今日のような様々な色や形の金魚が誕生しました。
金魚が赤い色をしている理由は、人間によって品種改良された結果によるものであると同時に、飼育環境や餌などの要因も関係していると言えます。
金魚の「赤さ」に必要なエサ
金魚の体色は、飼育環境だけでなく、餌の種類によっても変化します。例えば、金魚にカロチノイドを含む餌を与えると、赤い色がより濃くなることが知られています。
一般的な食材で、赤色を含むものといえば「パプリカ」
パプリカには、カプサンチン、ゼアキサンチン、ルテイン、ベータカロチンなどなど、カロチノイドという成分が豊富に含まれています。
このカロチノイドを摂取した金魚は、体に鮮やかな色を取り戻すのです。
パプリカは、スーパーの野菜売り場でもカンタンに手に入れることができます。
買ってきたパプリカを細かく刻んで、金魚のエサといっしょに水槽に入れてあげましょう。
「パプリカを買ったり、刻んだりしている時間がない!」という方は、金魚の色揚げ用のエサを使うのも一つの手。
→ 赤 キョーリン 咲ひかり金魚 艶姿 特級色揚 沈下100g
さらっと使えるので、こっちのほうがカンタンかもしれません。
以上、金魚を鮮やかな赤色に戻す方法、金魚の雑学でした。
ぜひ、試してみてくださいね。