日本では「高級なくだもの」の代表選手ともいえる「マスクメロン」

網目のきれいなメロン

メロンの外側の皮の表面には「網目」のような白い筋がついています。

この網目が、マスクメロンの特徴でもありますが、

はてさて、メロンの模様は、どうしてできるのでしょうか?




マスクメロンのネット状の網目は、成長中のひび割れが原因!

実は、この網目の模様の原因は、「内側からの圧力で生じた表面のひび割れ」なのです。

マスクメロンは、茎に実がついてすぐのときには、表面に網目はありません。
最初は、つるっとした状態です。

しかし、マスクメロンは、皮よりも中身のほうが早く成長するため、成長の過程で、内側から外側へ圧力がかかります。

圧力を受けた外側――皮の部分は、次第にひび割れを起こし、このひび割れにコルク層(かさぶたのようなもの)が発達。

最初は縦にひび割れ、つづいて横ナナメなど、四方八方に割れがひろがります。

ひび割れた部分からは、内側の果汁が染みてきて、時間とともにかさぶたのように固まります。

結果、あの網目模様が完成するのです。

最近では、この「内側からひび割れが起こる現象」をうまく利用して、模様入りや文字入りのメロンも販売されるようになりました。

凄い技術ですね!

メロンレターのプレゼント、もったいなくて食べられないかもです(*´▽`*)

メロンの網目から、おいしいメロンを選ぶ方法!

メロンは、網目模様が均等であればあるほど、市場での評価や価格が高くなるそうです。

そのほか、形や重さなどもおいしいメロンを目利きするコツとなっています。

おいしいメロンの選び方を、いくつかチェックしてみましょう。

【簡単にチェック!】おいしいメロンの選び方!

網目の模様が細かい
内側の成長が早い結果、外側の皮が割れるため「皮部分の網目模様が細かい個体」のほうが、より生育が良くおいしいです。

合わせて、網目模様がメロン全体にあり形の良い個体は、全体的にバランスよく成長した結果です。

網目の凹凸が大きい
メロンの外皮は、内側からの圧力で破れた結果です。

よって、網目の凹凸の高低差が大きいメロンほど、より内側の成長が進んでいると考えられます。

ずっしり重たい
いくつかのメロンを手に持ってみて、ずっしり重たいもののほうが果肉も多く、甘くておいしい傾向があります。